ムツ

深海に潜む高級魚、ムツの魅力

ムツは、水深200〜800メートルの深海に生息する高級魚で、黒く艶のある体が特徴的です。関東を中心に高級魚として扱われ、「ムツ煮」や「塩焼き」は絶品と評されます。特に大型のムツは「クロムツ」と呼ばれ、脂の乗りがよく、刺身や寿司ネタとしても人気があります。深海の魚ならではの独特の旨味と、豊かな脂が楽しめるムツは、まさに「知る人ぞ知る逸品」です。

脂の乗った濃厚な味わいが魅力

ムツの魅力は、なんといってもその脂の多さにあります。身はしっとりとしていて、焼くとふんわりとした食感になり、脂の甘みが際立ちます。特に煮付けにすると、濃厚な脂が煮汁と絡み、極上の味わいに。塩焼きでは、皮の香ばしさとジューシーな身のコントラストが楽しめます。また、クロムツの刺身は脂がたっぷりとのっており、トロのようなとろける食感が絶品です。

釣り人憧れのターゲット、ムツ釣りの醍醐味

ムツは、船釣りで狙うことが多く、深海釣りのターゲットとして釣り人に人気があります。特にクロムツは大型になると引きが強く、釣り上げるまでの駆け引きがスリリングです。夜行性のため、夜釣りが効果的で、イカや小魚をエサにして釣るのが一般的。釣れたばかりのムツを、その場で刺身や煮付けにして味わうのは、釣り人ならではの贅沢な楽しみです。