駿河湾の魚

カレイ

旬の時期
獲れる漁港

海底に潜む美食家、カレイの不思議な生態

カレイは、海の砂泥地に身を潜め、じっと待ち伏せすることで獲物を捕らえるユニークな魚です。その扁平な体と、成長とともに片側へ移動する目が特徴で、環境に溶け込むカモフラージュ能力を持っています。種類によって生息する水深や環境が異なり、日本近海には約40種類以上のカレイが確認されています。食用として特に人気があるのはマコガレイ、イシガレイ、ナメタガレイ(ババガレイ)などで、それぞれ異なる食感と風味を楽しむことができます。

クセのない白身が魅力、さまざまな料理で楽しめる

カレイは、淡白でクセのない白身が特徴で、煮付けや唐揚げ、ムニエルなど、多彩な料理で活躍します。特に「カレイの煮付け」は、日本の家庭料理として広く親しまれており、甘辛い醤油ベースの煮汁が染み込んだ身は、ご飯との相性も抜群です。唐揚げにすると、外はカリッと中はふわっとした食感になり、お酒の肴にもぴったり。さらに、欧米ではバター焼きやクリームソースと合わせたムニエルとして楽しまれることが多く、和洋問わず幅広いアレンジが可能な魚です。

栄養価が高く、健康志向の人にもおすすめ

カレイは、低脂肪・高タンパクのヘルシーな魚としても知られています。特にビタミンDやビタミンB群が豊富で、骨の健康維持や疲労回復をサポートする働きがあります。また、コラーゲンが多く含まれており、美肌効果が期待できることから、美容を意識する人にもおすすめの魚です。さらに、消化が良いため、胃腸に優しい食材としても評価されており、子どもからお年寄りまで安心して食べることができます。

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